【インタビュー】GranArbol Futsal Club 小山監督
pibe de oroと対戦したGranArbol Futsal Clubは試合開始直後から相手にペースを握られる。前半13分に先制されると、追いついても突き放される展開に。幾度かあるチャンスも最後はpibe de oroのゴレイロ30山崎に阻まれ、なかなか勝ち越すことができない時間が続いた。残り5分で2点差を追いつき食らいつくと、PK戦で3本すべてを決めたGranArbol Futsal Clubが勝利。見事、来シーズン3部リーグで戦う権利を手にした。
試合を通じて選手のメンタル面にも配慮しながら冷静に指示を続けたGranArbol Futsal Club小山監督にインタビューを実施した。
―勝利おめでとうございます!まずは本日の試合の感想を伺いたいです!
率直に嬉しいです。頑張った選手達に感謝ですね。
―4-4で同点の末、PK戦で勝利しましたがこの試合展開はプラン通りでしたか?それとも予定外でしたか?
ゲームプランとはだいぶ変わりましたが、想定内のような、感覚ですね…。
自分達はチャレンジャーでしたし、一発勝負の試合はどうなるのか分かりませんので、最終決着のPK戦までの準備はしていました。
―前半からよく「耐える時間だ」とベンチからの声をかけておりましたね、確かに耐える時間の長い試合だったと思います。選手にはタイムアウトやハーフタイムでどのように伝えたのでしょうか?
相手はテクニックのある選手もいますし経験値も高い、格上相手へのチャレンジでしたので、ある程度は自陣まで押し込まれると思っていました。相手はカウンターの対応にぎこちない感じがあったので、低い位置でも我慢して良い奪い方ができればカウンターからチャンスを作れると思っていたので「我慢!」て声掛けてましたね…前半のタイムアウトは1-2という流れでしたし、残り7秒でワンチャンス作れるって話しをしました。
ハーフタイムではOF、DFの修正点を。 後半のタイムアウトは4失点目直後で、残り13分くらいだったと思いますが、思い切って取っちゃいました…普段は残り時間ギリギリまでタイムアウトは使いたくないタイプなのですが…笑 その時は気持ちの話しをしましたね。
あと、相手は後半終盤は運動量が落ちるイメージがあったので、前プレに変えましたね。
―ゲームの展開としては得点しても突き放される展開でした。特に3失点目は得点直後の失点、なかなか選手の精神的にもきついものだったと思います。それについてはどうだったでしょうか?
先の話しに繋がりますが、得点直後の3点目の失点のダメージからの4失点目、と選手達の精神的ダメージはありましたね。 ただ、まだ時間はありましたし、タイムアウト後はしっかり気持ちを切り替えてくれましたね。
―20分ハーフの中で追いつきました。キーとなった選手は誰でしたか?
キープレーヤーですか?ん〜…皆んな、それぞれ自分のやれる事を精一杯、表現してくれてましたので、決めがたいですね…笑
あえて言うなら、キーになったのは、会場で大きな声で応援してくれていた関係者の方々ですね。あんなにたくさんの方に応援された事なかったんで…笑 選手達も苦しい時、特に後半残り10分以降はパワーをもらっていたと思います。
―来期の舞台は3部になります。目標を教えて下さい!
目標は2部昇格ですね。 まずはしっかりチャレンジできるように、良い準備をしたいと思います。
―ありがとうございました!おめでとうございます!
追いついては突き放される展開の中で、試合終了のホイッスルが鳴るまでピッチとベンチに対して冷静さを保って指示を続けた小山監督。監督の選手を信じる姿勢がチームに一体感を生み、選手のメンタルを支えていたのではないか。