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【コラム】ポゼッションを高めて相手を崩す「モストレスのクアトロ・セロ」

コラム

様々なフットサラーとフットサルデザインとのコラボレーション企画。寄稿記事です。

 本コラム寄稿者 
村松裕樹
スペインサッカー協会公認フットサル指導者レベル1|ユニアオU-12監督|ユニアオU-15監督|ユニアオU-18監督

ポゼッションを高めて相手を崩す「モストレスのクアトロ・セロ」

今回、スペイン留学を行うにあたって受け入れを許可してもらったのは Ciudad de Móstoles (シウダッ・デ・モストレス)というクラブチーム。U-19カテゴリーではマドリードを2連覇中、U-11カテゴリーでは昨年度に全国優勝したチーム。育成で力をつけてきたクラブであり、今後のトップチームの飛躍も期待される。各カテゴリーの代表選手もいて、今回私たちが学ぶ場所としては最高と言っても良い。

トップチームも強い。2部Bリーグに所属し現在3位、来年度には2部昇格し2部でも戦えるようなチームを編成して行く予定を持っている。元々、トップチームは1部に在籍していたのだが、財政難で3部まで落ちた。

今回はモストレスのプレースタイル、特に攻撃について簡単に紹介しようと思う。1部に在籍していた約10年くらい前から、攻撃のシステムは4-0(クアトロ-セロ)を採用し相手を来させてから突破しようとする。

とりあえず大まかに2つの種類に分けてみた。しかし、もっと簡単に言えば中央を探すこと。中央を探すことで攻撃の三角形が生まれ、デュアリティ(2重性、2人組)による攻撃で崩す。この時代にもう言わなくてもいいことなのかもしれないけれど、決して機械的に動いているわけではない。選手たちによって考えられて、ボールなしの時もありの時も動いている。

1.中央をアラから使う

アラから後ろにパスをする


パスをしたアラはその次のパスに合わせて中央をとる


三角形が生まれる。横パスをした後ろの選手はアラが創ったスペースを使う


後ろの選手がサイドの選手にパスをしたことで攻撃のデュアリティが生まれる。主に壁パスかパラレル、パスアンドフォロー、バックドアだ。この場合ではサイドの選手にパスをしたが中央の選手にパスを出す場合もあり、それでもデュアリティが優先。

2.中央をシエレから使う


シエレから横にパスそしてゴー


攻撃の三角ができる。この場合もサイドにいる選手にパスをした。逆サイドのアラは、足か背中をとるか駆け引きを常にしている。


攻撃のデュアリティ

では、これをどう構築するのか。反応が良ければ、(笑)、全て出せませんが次で簡単に書こうと思います。